2008.12.02(Tue)
![]() | 家族場面 (新潮文庫) (1997/10) 筒井 康隆 商品詳細を見る |
気がつけば、おれは石川五右衛門だった…。神出鬼没に時空を飛ぶ作家一家。読者を物語のブラックホールに突き落とし、ねじれた迷宮へと誘う表題作。被害者の遺族が死刑囚の刑を執行するという狂気の設定で、獄中で執筆し続けた囚人作家の断末魔を描く『天の一角』。長年の忍従に暴発した作家夫人の怒濤の糾弾を活写する法廷劇『妻の惑星』等、表現への熱い慟哭が刻まれた傑作7編。
そんなこんなで筒井ブームがキてます。
表題作の『家族場面』も印象的だったけれど、『天の一角』も衝撃的だったな。
遺族が死刑囚の刑を執行するという設定、確かに狂ってはいるのだけれど、でもこれがリアルで、それで何が悪いかと思わされたりした。
数ヶ月間雨が降らなくなった都心を描く『九月の渇き』もよかった。
・・・こんなこと書くまでもなく、ハズレがないのだけれど。
ところで筒井康隆と星新一の文章はとても似ている、と言ったら双方のファンに怒られるのだろうか。
読みが浅いせいかもしれないが、例えば今の私に未読の1つのショートショートを著者を伏せて差し出されたら、どっちが書いたと答えることは出来ない気がする。(や、私は星新一のショートショート読破してますけど)
や、筒井康隆の方が高めの年齢層に向けている感、エロ・グロもあるという傾向はあるとは言えるかもしれない。
星新一にハマりにハマった小学校高学年の頃が懐かしい。
読んでいない作品が徐々に少なくなってきたときの惜しさと言ったらなかった。
>EntryTime at 2008/12/02 19:58<
